こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
インフルエンザは高熱も出て、
出席停止期間もあると、
重病のように感じてしまうかもしれませんが、
インフルエンザだからといって、
特別なケアが必要なわけではありません。
ホームケアの基本は、
その症状に合わせてケアをし、
体力の消耗を防ぐことが基本です。
お家で安静に過ごしましょう
高熱、下痢、嘔吐などの症状が重くなったときは
脱水症状を起こす心配がありますから、
水分補給をしっかり行います
また、食欲がなければ、
無理に食べさせる必要はありません。
ただし、脳炎・脳症はまれですが
わけのわからないことを言い続けたり、
けいれん、意識障害などの
症状が疑われたときは、急いで受診してください
そのほかに、発熱してから2~3日以降には
肺炎や気管支炎、中耳炎のような
合併症がときどきみられます。
・ずっと熱が下がらない・しきりに耳を触る
・呼吸が浅く、速い
・ぐったりしている
など、いつもと様子が違うと思うことがあれば、
早めに受診しましょう
そして、インフルエンザが流行している時期には
できるだけ人混みには連れて行かず、
流行前から家族で予防接種を受けたり、
手洗い・うがいをして、予防に努めます。
また、お部屋は乾燥を避け、しっかり加湿しましょう
解熱剤の使用について
次に、解熱剤の使用について、お伝えします。
高熱が出て、とても辛そうにしているときは
解熱剤を使ってもらってもよいのですが、
使える解熱剤は、基本的には
アセトアミノフェンだけ、と思ってください!
それ以外の解熱剤の中には、
脳炎・脳症にかかったときに、
さらにより重症化させる
可能性が高いものがあります
手持ちの解熱剤を使うときには、
その解熱剤がアセトアミノフェンかどうかを
よく確認してください
とはいえ、必要量も違ってきますので、
受診して処方してもらうことをオススメします。
ちなみに、解熱剤は高熱だからといって
必ず使わなければならない、
というものではありません
また、何℃になったら使う、という
決まりもありません。
38.5℃以上になったら、
と言われることもあると思いますが、
それはあくまでも目安でしかありません!
熱の数字は参考にはなりますが、それよりも
「熱のせいで辛そうかどうか」で判断します!
38.5℃以上でも、元気そうにしていれば
使う必要はありませんし、
高熱が辛そうで眠れない、水分も摂れない
という場合は使う、という具合に考えてみましょう
せっかく寝ているのに、40℃を超えたからと
わざわざ起こしてまで、使う必要はないのです。
きちんとお子さんの様子を見てあげて、
熱の数字はあくまでも参考にとどめるようにすると、
数字に惑わされず、お子さんの様子から
使用の判断ができるようになると思います
ただ、解熱剤には、鎮痛作用もありますので、
例えば、高熱で頭痛があったり、
中耳炎で耳が痛い場合に、
鎮痛作用を期待して使う場合は、
さほど熱は高くなくても使うことがあります。
インフルエンザは、普通の風邪より
高熱やひどい咳が続き、
心配も増えるかと思いますが、
基本的には、症状に合わせてケアをし、
身体をしっかり休めてあげることが大切です
インフルエンザについて、
数回にわたってお伝えしてきましたが、
流行する前にしっかり予防策を取り、
感染したときも、落ち着いて対応できる
参考にしていただければ嬉しく思います