こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
“小児科でよく処方されるお薬”、
今回は、『気管支拡張薬』について
お伝えしたいと思います
気管支拡張薬というと、
“気管支ぜんそくの薬”という印象があるでしょうか
気管支は、細いチューブですが、
平滑筋(へいかつきん)という
筋肉で囲まれています。
さまざまな原因で敏感になった気管支は、
平滑筋の緊張、収縮を起こし、
呼吸が苦しくなります
気管支拡張薬は、
平滑筋の緊張をやわらげる薬…
つまり、細くなった気管支を広げる薬です。
ぜんそくの子どもたちがゼーゼーしているときに
病院で吸入をすることがありますが、
その中身も同じ仲間の薬です
ですので、気管支拡張薬というのは
かぜ薬やセキ止めの効果はありません。
鼻水がのどに引っかかったり、
のどがイガイガするというような
セキには効きませんが、
かぜで気管支が狭くなっている(ゼーゼーしている)
場合には、処方されることがあります。
“気管支拡張薬=ぜんそく”
というイメージがあるかもしれませんが、
とくに乳幼児は大人と比べて
気管支が狭く敏感なので、
かぜを引くとゼーゼーすることも多いのです
たまたま、かぜでゼーゼーしたくらいなら、
ぜんそくの治療を継続的にする必要はありませんが、
かぜを引くたびにゼーゼーしたり
しょっちゅう気管支拡張薬を使うようなら、
かかりつけ医にぜんそくの治療についても
相談してみるのもいいかもしれません
ただし、気管支拡張薬は
その場をしのぐ薬で、
ぜんそくを治す薬ではありません。
ぜんそくの治療は、発作を起こさない
予防を考えることですので、
ゼーゼーの程度をかかりつけ医に伝えながら、
治療法を相談していく必要があります。
気管支拡張薬を処方されたからと
ぜんそくかもと心配されずに、
薬の効果を確認しながら使っていきましょう