こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
インフルエンザが周りで流行していると、
発熱したら、インフルエンザでは?と
気になってしまいますよね
また、在園・在校中に熱が出たとなると、
すぐに病院で検査をしてもらうよう
言われたことがある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は『インフルエンザの検査』
について、お伝えしていこうと思います
インフルエンザの検査は、
鼻の奥の粘膜を、綿棒でこすり取り、
そこに付着したウイルスを
検査キットを使用して、検査します
受けたことがある方は
わかるかと思いますが…
ものすごく痛い検査ですよね
通常、インフルエンザの検査で
陽性になるタイミングは、
明らかな発熱(38.5℃以上)があってから
12時間~48時間以内の検査が、
正しく検査結果が出るとされています。
最低でも、明らかな発熱から8時間は経過
していないと、検査を受けることが難しいと思います
それは、検査を受けるタイミングが早すぎると、
ウイルスの量がまだ少ないため
診断がつかないことがあるからです
発熱してすぐ、園や学校の先生から
インフルエンザの検査をしてくるように、と
指示を出されても、病院では
検査をしてもらえなかった…という
経験をされた保護者の方々も多いかもしれませんが、
そもそも、インフルエンザの診断は
“検査がすべて”ではありません!
インフルエンザにかかっているお友だちや
ご家族が周りにいたかどうか、
園や学校でインフルエンザが流行っているかどうか、
などの問診と、診察をすることで、
最終的には医師が診断します。
検査は、あくまでも補助手段であって、
検査をしないとインフルエンザかどうかわからない、
ということはないのです!
また、検査の精度も100%ではありませんので、
検査が陰性であっても
インフルエンザを否定することにはならないのです
前述したとおり、発症から間もないうちは
検査でウイルスを見つけ出すことができませんので、
陰性だったからと、無理に登園・登校することで
インフルエンザを拡散することも起こりえます
園や学校は、しばしば「検査」という
具体的な医療行為を指定してくることがありますが、
検査は、医師の判断で行うものです。
医師は、患者さんからお話を聴き、
しっかり診察をして、
必要なタイミングで検査をすることで、
総合的にインフルエンザかどうかを診断しています
そうはいっても、
ご家族で感染し合うのも困るから早く知りたいと、
発熱後間もなく、検査を希望される方も
多くいらっしゃいます。
そのお気持ちも、もちろんわかりますし、
インフルエンザの検査は身体に害のあるものでは
ありませんが、検査は痛みや苦痛を伴います!
あまりに勇み足で検査をすると、
結果的に再検査しなければならなくなり、
時間的にも、精神的にも、身体的にも、
大きな負担となって返ってくることになりかねません
なにより、検査を受ける子どもたちが、
何度も痛い思いをすることや、
それにより小児科を嫌いになってしまうことは、
今後の受診にも大きく影響してしまうかもしれません。
最後に、インフルエンザで夜間救急を
受診するかどうかの判断について考えます
かかりつけ医の診療時間後の
夕方から夜間に発熱が始まったら、
心配になって救急外来を受診したいと
思われるかもしれませんが、
夜間救急の受診はオススメしません。
というのも、繰り返しになりますが、
検査の時期が早すぎると
しっかり診断されない可能性があるので、
夕方から夜間に発熱が始まった場合、
翌日のかかりつけ医の受診で検査は間に合います。
また、夜間の救急外来では、原則として
当日分のお薬しか処方されないので、
結局、翌日にかかりつけ医を受診して
残りの必要な分のお薬を処方してもらうことになります。
ですので、わざわざ夜に
風邪の蔓延している救急外来は受診せず、
お家で症状に合わせた対処をし、
翌日、かかりつけ医で
適切な治療を受けられるようにしましょう
ただし
以前お伝えしました通り、脳炎・脳症は、早期に急激に起こることもありえますので、
高熱が続くときはできるだけ、
お子さんから目を離さないよう注意してあげてください!