こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
今日は、抗インフルエンザ薬について
お伝えしたいと思います
インフルエンザの治療には、
抗インフルエンザ薬が使われます。
ちなみに、インフルエンザは
ウイルス感染ですので、
抗生物質は効果がありません!
抗インフルエンザ薬は、
発熱がはじまってから48時間以内
に飲み始めると、
解熱までの期間がやや短くなります。
つまり、抗インフルエンザ薬を
飲んだからといって、
すぐにインフルエンザが治癒する
というわけではありませんし、
抗インフルエンザ薬を服用しないと
インフルエンザが治らない
というわけでもありません
発熱の期間を短くして、
周りに感染しにくくすることが、
抗インフルエンザ薬の効果です
インフルエンザに限らず、
水分補給をしっかりして、安静にし、
きちんと身体を休めることが重要です
また、抗インフルエンザ薬は
発症後48時間以降に使い始めても、
十分な効果は期待できません!
ですので、先日、
検査のタイミングについてお伝えしましたが、
いくら慌てて検査をする必要はないとはいえ、
発熱から3日も経過してからでは
抗インフルエンザ薬の投与が
できなくなってしまいます
ということは、
インフルエンザの検査・治療の開始で
一番いい期間は、
持続する明らかな発熱が
12〜24時間あった頃がベスト
と言えるでしょう
抗インフルエンザ薬の種類
それでは、抗インフルエンザ薬の種類
について、みていきましょう。
*タミフル(粉、カプセル)
*リレンザ・イナビル(吸入)
*ゾフルーザ(錠剤)
*ラピアクタ(点滴)
これらの中で、子どもたちの年齢や体重、
日頃の服薬状況から、処方されます。
抗インフルエンザ薬を選択する上で
一番重要なことは、
お薬が確実に服用できることです!
ですので、一度の吸入で済む
イナビルは、簡単ではありますが
きちんと吸入ができる年齢になってから
でないと、処方は難しいのです。
また、インフルエンザの新薬と話題になった
一回の服用で済むゾフルーザですが、
耐性ウイルスができたり、
有効性が劣っていたりと、
あまり積極的な使用はオススメできないようです。
また、抗インフルエンザ薬だけでなく、
解熱剤も積極的に使用されない
6ヶ月未満の赤ちゃんは、
胎児期にママからもらった免疫が
残っているため、比較的病気にかかりにくく、
インフルエンザにかかっても
重症化しにくい印象があります
とはいえ、6ヶ月未満の赤ちゃんは
病気やインフルエンザにかからない
というわけではありませんので、
ご家族からも感染させないよう
予防しておくことは重要です
インフルエンザ罹患中の異常行動とタミフルの関連性
最後に、インフルエンザ罹患中の
異常行動とタミフルの関連性
について、お伝えします。
インフルエンザ罹患中の異常行動による
事故が、タミフルと関連があるのでは
ないかと疑われた時期がありましたね。
心配で、タミフルの服用を躊躇される方も
いらっしゃるかもしれませんが、
現在は、その関連は完全に否定されています
ので、安心して服用してください
異常行動の原因は、
インフルエンザウイルスによる
一過性の脳炎です。
インフルエンザ罹患中は、
抗インフルエンザ薬の種類や服用の有無に
関係なく、異常行動が生じうるので、
発症から少なくとも2日間は
子どもから目を離さないでください!
絶対に、一人きりにはせず、
玄関や窓の鍵は確実に閉め、
転落や飛び出しなどの事故防止策は
徹底するようにしてください!
インフルエンザを過度に怖がらず、
適切なタイミングでお薬を使える
参考にしていただけると嬉しいです