こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/icon-heart
前回、インフルエンザは
まれに脳炎・脳症を引き起こすことがあり、
恐れられていることお伝えしましたicon-lightbulb-o
また、インフルエンザは普通の風邪に比べて、
呼吸器症状や全身症状が重いので、
かかる前に予防したい病気ですが、
「インフルエンザワクチンはあまり効かないらしい」
などという噂から、接種することを迷っている
という方も、よくお見かけします。
icon-starインフルエンザワクチンはなぜ必要?
インフルエンザウイルスには、
A型、B型などの種類があり、
さらにその中にも多くの種類があって、
ワクチンはその年に流行する
ウイルスの種類を想定して、つくられます。
あくまで予想ですので、その年によって、
効いたり、あまり効かなかったり…
ということもあり得ます icon-frown-o
だからといって、ワクチンの接種に
意味がないかといえば、それは違います icon-hand-o-up
ワクチンを接種しておくと、
発症がある程度予防できたり、
発症しても症状が軽く済む
ということなどから、
インフルエンザの最も怖い合併症である
脳炎・脳症も、かなり予防できる
可能性があると考えられます。
また、インフルエンザワクチンの
副反応が、他のワクチンに比べて
よく起こるということはありませんicon-lightbulb-o
軽い発熱や、接種部位が腫れることも
ありますが、1~2日で自然に回復します icon-smile-o
icon-starインフルエンザワクチンのスケジュール
それでは、インフルエンザワクチンの
スケジュールについて考えましょう icon-smile-o
インフルエンザワクチンは、
接種してから2週間程度で効果が出てきて、
約5ヶ月間、効果が持続するといわれています。
インフルエンザが流行する時期は、
12月~3月頃なので、12月までには
接種を済ませておきたいところです。
また、インフルエンザワクチンの
予防接種が受けられる年齢は、
『通常6ヶ月以降』とされていますicon-lightbulb-o
ただし、赤ちゃんはワクチンの効果が
大人より弱くなりますので、
赤ちゃんだけが予防接種を受けるのではなく、
一緒に住むご家族も
きちんと予防接種を受けることで、
赤ちゃんに感染させない対策を取ることが、
とても大切です!
そして、13歳未満の子どもたちは、
ワクチンの2回接種が推奨されています。
6ヶ月以上3歳未満:0.25mL/回×2回接種
3歳以上13歳未満:0.5mL/回×2回接種
13歳以上:0.5mL/回×1回接種
これは、接種量の問題ではなく、2回接種した方が
ウイルスに対する免疫が上がるためです。
子どもは大人に比べて免疫力が弱いため、
インフルエンザにかからないように
2回の接種が必要なのです。
1回目と2回目の接種間隔は1~4週間ですが、
免疫効果の面からは3~4週間くらいの間隔で
接種するのがオススメです。
そう考えると、
1回目は10月下旬~11月上旬
2回目は11月下旬~12月上旬
というのが理想的で、
遅くとも、12月上旬までには接種しておきたいです。
とはいえ、体調を崩しやすい時期ですので、
子どもたちの体調の変化に合わせて、
スケジュールを考えられれば大丈夫です icon-smile-o
多少の日程のズレに、
あまり神経質になる必要はありませんし、
小児科で相談していただければ、一緒に考えますicon-heart
ちなみに、2回接種が推奨されていますが、
風邪などにより2回接種できないこともありますよね。
参考までに…アメリカでは、9歳以上の子どもや
8歳以下でも、前の年にワクチンを接種したことがある子は、
1回の接種でもよいことになっているそうです。
もちろん、2回接種することが一番オススメですが、
1回しか接種できなかったからといって、
まったく意味がないということはないと思います!
今年は、新型コロナウイルスの流行もあり、
インフルエンザワクチンの接種希望者が
増えることが予想されますicon-warning
とくに、小さいうちは
いつも予防接種を受けているかかりつけ医で
接種することが、相談もしやすく良いと思います icon-smile-o
インフルエンザの予防接種の
予約時期や予約方法などは、早めに
かかりつけ医に聞いておくことをオススメ致しますicon-star