苦戦しがちなお薬。『形状別』お薬の飲ませ方・使い方のコツを伝授!

こんにちは!

現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/icon-heart

 

 

寒くなってきましたね…

お風邪の増える季節になってきました。

 

風邪で受診すると、もらうお薬の種類が多くて、

混乱される方もいらっしゃるかもしれませんね icon-frown-o

 

そこで、今回から

“小児科でよく処方されるお薬”について

お伝えしていこうと思います icon-smile-oicon-star

 

 

初回の今回は、

『形状別のお薬の飲ませ方・使い方』

について、考えていきたいと思います。

 

 

icon-starシロップ

 

基本は、1回分をスポイトで吸い上げ、

頬の内側に沿わせて流し込みます。

 

おっぱい・ミルクのころ

 

哺乳びんの乳首を吸わせて、

軽量したシロップを流し入れます。

 

スプーンに慣れたら

 

スプーンを口の奥の方に流し込むように、

数回に分けて飲ませます。

 

コップに慣れたら

 

小さなコップで、少しずつ飲ませます。

 

icon-star粉薬

基本は、溶かして飲ませます。

溶かすものは、お水やお茶だけでなく、

ジュースやアイスクリームなど、

子どもたちの好きなものでも大丈夫ですicon-thumbs-o-up

ただし、溶け残りがあると嫌がるので、

しっかり溶かしてあげましょう。

 

おっぱい・ミルクのころ

 

粉薬に数滴の水をたらし、

ペースト状に練って

頬の内側や上あごに塗りつけます。

 

離乳食に慣れたら

 

食べ物に混ぜてあげても大丈夫です。

その際も、しっかり混ぜてわからないように

してあげることがコツです。

また、ゼリー状オブラートを

使ってみてもよいかもしれませんicon-lightbulb-o

 

 

icon-star貼り薬

 

貼り薬は、皮膚から成分を吸収させます。

 

貼る部位の皮膚は、清潔にしておきます。

お風呂上りに貼ることをオススメしていますが、

汗をかくと剥がれやすくなりますので、

汗が引いて落ち着いてから貼るようにしましょう。

 

とくに、小児科で処方されやすい

『ホクナリンテープ』

背中や胸、上腕部など、上半身に貼ります。

続けて貼る場合は、貼る部位を少しずらします。

 

できれば子どもたちの手の届かない、

背中に貼ることをオススメしています。

 

しかし、嫌がったり、寝ている間などに

取れてしまった場合は、

テープを貼ったあと12時間経過している場合は

成分の80%が吸収されているとされるので、

新しく貼りなおす必要はありませんicon-lightbulb-o

 

よく剥がれてしまう場合は、

貼り薬の上からテープで補強するなど、

工夫をしてみるのもいいかもしれません。

 

 

icon-star塗り薬

お肌を清潔にしてから塗るのが基本です。

お薬を塗る、パパやママの手もよく洗って

塗ってあげましょう。

首など、シワになっている部分は、

皮膚を伸ばして塗るようにします。

 

icon-star坐薬

坐薬は、肛門から成分を吸収させます。

吐いてしまい、口からお薬を飲めないときや、

眠っている間にも使えます。

 

ワセリンやベビーオイルなどを付けると、

すべりがよくなり、入れやすくなります。

 

 

icon-star点耳薬

耳の中に、直接お薬をたらします。

冷たいまま使うと、

めまいを起こすことがあるため、

しばらく手で握り、人肌に温めてから使います。

できれば、綿棒などで耳の汚れを取っておきます。

 

お薬をさす耳を上にして横向きに寝かせ、

耳たぶを軽く引っ張り、

耳の壁に沿うように、数滴たらします。

耳たぶを回すように軽く引っ張って、

お薬をなじませます。

 

 

icon-star点眼薬

嫌がる子が多いので、手早くさしましょう。

寝ているときにさすのも、オススメです。

 

ママの脚で頭を挟んで軽く固定し、

指でまぶたを開いて、手早くさします。

雑菌が入るため、容器の先端が

眼球やまぶたに当たらないよう注意してください。

 

 

icon-star浣腸薬

赤ちゃんの場合、管の3~4cmを差し込みます。

仰向けに寝かせて、脚をしっかり押さえ、

肛門に管の3~4cmまで差し込み、

薬液をゆっくり入れます。

薬液は、事前に少し温めておきましょう。

全部入れたら管を抜き、薬液が出てこないよう

少し肛門を押さえておきます。

 

 

 

お薬の形状だけでも、たくさんありましたね。

お薬の使い方の説明を聞くだけで

精一杯になってしまうかもしれませんが、

大切なのは、病気の説明です!

 

どうして、このお薬を処方されたのか

という、病気の説明を理解することで、

お薬の理解も深まるかもしれませんicon-star

 

わからないことがあれば、お気軽に

かかりつけ医にもご相談くださいね icon-smile-o