こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
“小児科でよく処方されるお薬”、
今回は、『解熱鎮痛薬』について
お伝えしたいと思います
解熱鎮痛薬とは、
病気を治してくれはくれないけれど、
身体を休めるために役立つお薬です。
解熱鎮痛薬は、高熱が出たときに
坐薬や飲み薬という形で、頓服薬として使います
必要だと思ったときに使うお薬です。
解熱鎮痛薬の理解で大切なことは、
病気を治す薬ではない、ということです!
また、身体が熱を出すという反応は、
身体がかぜのウイルスと戦う
必要な生理的反応でもあるので、
下げればよいというわけではないのです
ただ、やはり熱のために休息が取れず、
体力を消耗してしまうこともあります
解熱剤は病気を治してくれないことを承知の上で、
身体を休めるために上手に使いましょう。
では、結局、解熱剤はいつ使えばいいの?
ということになると思いますが、
よく言われるのが「38.5℃以上」だと思います。
しかし、解熱剤は何℃以上になったら使う
という、明確な決まりはないのです。
38.5℃以上というのは、あくまでも目安です!
熱の数字も参考にはなりますが、
「熱のために辛そうかどうか」で判断をします。
38.5℃以上でも、機嫌もよく、食欲もあって
元気そうであれば使う必要はないですし、
ちょっと辛そうで眠れないという場合は使う、
とういう具合に考えればいいと思います
かぜのときなど、身体が弱っているときは、
体力を回復させることが基本です。
身体を休めるために使うはずが、
熱を人工的に下げたことによって元気になると、
普段通り遊びまわってしまい、
かえって体力を消耗させることにもなりえます。
わかりやすく言えば、
使ってメリットがあると思うときに使えばいい
ということです。
せっかく寝ているのに、
40℃を越えたからといって
わざわざ起こしてまで使う必要はありません
熱の数字は、あくまでも参考にして
子どもたちの様子を見て、
使うか使わないかの判断ができるようになりましょう。
なお、中耳炎の痛みや頭痛などを抑える
鎮痛作用を期待して使う場合は、
熱がさほど高くなくても使うことがあります。
最後に、「解熱剤を使っても熱が下がらない」
という、よくあるご質問を考えます。
熱が下がらないからといって、
薬が効いていないというわけではないのです
とくに、熱の上がり始めの頃は
薬を飲ませても熱が下がらないこともよくあります。
たしかに、体温計の数字だけ見ていると
薬が効いていないように思うかもしれませんが、
お子さんの様子を見てあげてください。
熱が下がっていなくても、少し楽そうになっていれば
それで薬が効いていると思ってもらって大丈夫です
熱が下がらないからと、
薬を追加して飲ませた方がいいのではと
思われるかもしれませんが、
次に薬を飲ませるまでの間隔は、
必ず医師や薬剤師の指示を守るようにしてください!
とにかく、解熱鎮痛薬は身体を休めるために使う薬です。
役立つよう、考えて使えるようになりましょう