こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
今回は【おう吐】のホームケアについて
お伝えいたします
「おう吐や下痢をしたときは、
水分補給が一番大切!」
と思われている方も多いかと思います。
それはもちろん間違いではないのですが、
“吐いた後すぐに”という意味ではありません!
また、前回、おう吐した後
ケロッとしているかどうかがポイント
とお伝えしましたが、
吐いた後、ケロッとしているからと、
すぐに水分をゴクゴク飲ませてしまうと、
たいてい、また吐いてしまいます
つまり、水分を摂らせる
『タイミングと量』に注意が必要です!
吐いた後、数時間もしたら
たいてい吐き気もおさまってきますので、
スプーン一杯ほどの
少量の水分を試しにあげてみましょう
水分は、ミルクでもお水でも、
経口補水液でも麦茶でも、
お子さんの飲みやすいもので大丈夫です
まずは、吐き気が治まって1時間後くらいに、
スプーン一杯分飲んでも吐かないことを確認し、
そのあとは15分おきくらいに、二杯、三杯と、
少しずつ水分量を増やしながらあげてみてください。
また、水分をあげている途中で
もし寝てしまったら、
そのまま寝かせてあげて大丈夫です
それで脱水になってしまうことはないので、
目が覚めてから、また少量ずつから
水分をあげてみてください。
ちなみに、脱水になりそうかどうかは
おしっこが出ているかどうかで
おおよそ判断がつきます。
12時間以上おしっこが出ていない場合は
脱水が疑われますので、受診してください
ですので、吐いていることも心配ですが、
ときどきオムツも見てあげて、
おしっこが出ているか、
出ていないなら、いつから出ていないかも
しっかり確認してあげてください</span
そして、おう吐の後の
予想される経過として、
下痢になることが考えられます
熱の経過の際にもお伝えしましたが、
「熱は夕方から上がってくることが予想できる」
のと同じく「おう吐の後は、下痢」も、
予想できる経過です。
ですので、おう吐がやっと治まり
水分が摂れるようになったと思ったら、
急に下痢がはじまったとしても、
あわてて受診する必要はなく、
診療時間内に落ち着いて受診する
判断ができると思います
また、とりあえず下痢だけになれば
水分補給はできますので、
緊急性がないこともわかりますね。
もちろん、おう吐だけで終わる
ということもありますし、
最初から下痢だけの場合もあります。
最後に、
「おう吐をしたら点滴をするのが当たり前!」
と思われている方も多くいらっしゃいますが、
まだ脱水にもなっておらず、
少量から水分をあげてみることも
試していないうちから、
点滴をすることは、まずありません</span
点滴は、針を刺しますので
子どもが痛い思いをしますし、
お家で水分を摂れるなら、
病院で点滴をしているより
ずっと安心して休めるはずです
何度も吐いていると
心配になるのはよくわかりますが、
まずは、吐いた後ケロッとしているかを観察し、
吐き気が治まったら、少量ずつ水分を与える
ことができていれば、大丈夫なことがほとんどです
緊急性を判断し、経過を予想しながら
子どもの病気が見れる安心材料として、
ぜひ参考になさってみてください