こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
症状別の受診のタイミングとホームケア…
今回は【咳・ぜぇぜぇ】についてです。
早く病院に連れて行かなければ
ならない咳というのは、
『呼吸困難をともなう咳』です。
子どもたちは「息が苦しい」と
訴えることができないので、
どういう状態が“呼吸困難”か
ということを理解しておきましょう
“呼吸困難”をともなっている状態
・呼吸数がいつもより多い・お腹や胸がペコンペコンと動く
・鼻をひくひくしながら息をしている
・肩を動かしながら息をしている
・息をするたびにゼーゼーと音がする
・顔色がとても悪く、ぐったりしている
これらの症状がある咳をしている場合は、
『呼吸困難をともなう咳』なので
早めに病院を受診しましょう
呼吸困難はなさそうだし、
食欲もあるけれど、
夜中の咳が目立ち、
咳込んで吐いてしまうこともある…
という状態は、よくあると思います。
吐くほどひどい咳をしている!
眠れないほどひどい咳をしている!
と思われるかもしれませんが、
ひとしきり咳込んだあとは、
落ち着いて眠ってくれることも多いです。
そのような場合は、慌てなくても大丈夫です
また、咳は必ず止めなければならない
というわけではありません。
咳という反射は、
邪魔なものを排除するための
生理的なものであるので、
頑張って咳を出させてあげた方が
よいことも多いのです
呼吸困難がなければ
慌てて受診する必要はありませんが、
かかりつけ医を受診することで、
咳の原因や対応を確認すると
安心かもしれません
『呼吸困難をともなう咳』の原因は、
・喘息や、喘息性気管支炎によるもの・クループ症候群によるもの
・異物を気管支に吸い込んでしまった(誤飲)のために起こるもの
などが、多く考えられます。
喘息、喘息性気管支炎による咳
喘息様の症状が出ると、
咳も目立つことが多いです。
咳だけでなく、
息を吐くときに「ゼーゼー」と
苦しそうな音がするのが特徴です。
もともと喘息様の症状が出やすい場合、
呼吸が苦しく、発作の程度が重いときは
すぐに受診するようにしましょう
クループ症候群による咳
クループ症候群は、
声帯のあたりがむくみ、
空気の通り道が狭くなって、
声がかれる症状が出ます。
犬が吠えるような
「ケンケン」という咳をしたり、
息を吸うときに
「キューキュー」という
オットセイの鳴き声のような
音が聞こえてきます。
息が苦しい、という点では
喘息と似ていますが、
喘息の薬はまったく効果がありません
この病気は、あまりひどくならないうちに
受診をし、必要な処置をしてもらいましょう!
とくに呼吸困難が強いときは、
夜間や休日はためらわず、
すぐに受診してください!
最後に、受診の目安について、
もう一度まとめておきますので、
ぜひ参考にしてみてください
咳・ぜぇぜぇの受診の目安
急いで受診!(夜間なら救急外来へ!)
・顔色が悪く、ぐったりしている
・呼吸が苦しくて眠れない
・息を吸うときに「ヒー」という音がして、吸う時間が長くなる
・息を吐くときに「ゼーゼー」という音がして、吐く時間が長くなる
・鼻をひくひくさせたり、肩を上げて息をしている
・お腹や胸がペコンペコンと動く
・赤ちゃんで、1分間に60回以上の呼吸をしている
(幼児では40回/分、小学生では30回以上/分は要注意)
様子をみてOK(夜間なら、昼間の診療時間を待って受診)
・咳が夜なるとひどくなるが、眠れている
・咳は出るが、元気があって食欲もまあまあ