![子供が『やけど』をしてしまったら・・・応急処置の方法](https://rainbow-mamababy.com/wp-content/uploads/2020/08/aa39400b701dfa78b9806d3d0b25822c-6.png)
こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
暑い毎日…金属製の遊具や
炎天下の車のボンネットなどは、
かなり高温になっています
また、夏は花火も楽しいですが、
それらに伴い、やけどについても
注意しなければなりません
今日は、【やけど】の
応急処置についてお伝えします。
赤ちゃんや子どもは、
何に触ると熱いのかがわかりませんicon-frown-o
熱いものを教えて、
よく言い聞かせたとしても、
触ってみたいという
好奇心の方が先に立ちます。
ですので、やけどをしそうなものは
赤ちゃんや子どもから、できるだけ
遠ざけていただきたいのですが、
もし、やけどをしてしまった場合は、
とにかく“冷やすこと”が重要です!
流水や冷水で、10分以上は冷やしましょう。
流水は、あまり強くならないよう注意してください!
ただし、この応急処置は、
あくまで範囲の狭いものの場合です。
広範囲のやけどの場合は、
ただちに受診してください!
また、衣服を着ている場合は、
脱がせずにそのまま水をかけます。
やけどによって、衣服と皮膚が
くっついてしまっていた場合、
無理に脱がせると
皮膚が剥けてしまうことがあります。
そして、市販の熱冷却シートを
やけどした部分に使用すると、
化学成分が患部に作用する可能性があるため、
使用しないでください
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やけどは、ダメージを受けた皮膚の
面積と深さで重傷度が決まります。
高温のものに触れたときだけでなく、
低温のものでも、触れている時間が
長くなると、重傷になってしまいます。
ちなみに、低温のものに長時間触れて起こる
低温やけどには、水で冷やすという
応急処置も効果がありません…
しかし、勝手に判断はせず、まずは冷やして
すぐに受診してください
やけどの程度の見分け方と受診のタイミング
やけどの程度は、3つに分けられます。
皮膚が赤くなるのが、第1度。
水泡ができるのが、第2度。
黒く焦げたり、白くなったりするのが、第3度。
第1度や第2度の場合や、範囲が狭い場合は、
よく冷やして、診療時間内に受診してください。
第3度の場合や、
範囲が広い(大人の手のひらより広いくらい)
場合は、急いで受診してください。
いずれの場合も、受診までの間も
冷やし続けることが重要です!
保冷剤や氷を包んだタオルや、
ビニール袋に氷水を入れたもの、
氷水で冷やしたタオルなど、
患部を冷やし続けることを意識してください。
第1度:皮膚が赤くなる。
第2度:水泡ができる。痛みが強い。
第3度:黒く焦げたり、白くなる。第2度より痛みは少ない。
やけどが起こりやすい状況と予防のポイント
最後に、
《やけどが起こりやすい状況と予防のポイント》
について、考えます。
*炊飯器や電気ポット、加湿器の蒸気
炊飯器や電気ポットの
蒸気口の湯気でのやけどは多いです。
また、加湿器の蒸気でのやけども見られます。
赤ちゃんや子どもは、ふわふわして見える
蒸気を必ず触りたがります。
手の届かないところに置いておきましょう。
また、電気ポットのコードに引っかかって、
お湯の入ったポットをひっくり返す危険性もあります。
余分なコードは、引っかからないよう
まとめる工夫をしましょう。
*アイロンや電気スタンド、ヘアアイロン
衣服に使用するアイロンも、ヘアアイロンも、
使用後に冷ますときは、絶対に
赤ちゃんや子どもの触れる場所には
置かないように注意しましょう。
また、子どもたちは、
大人が使っているものには興味を示し、
触ってみたくなってしまいますので、
できるだけ、子どもたちが寝ている間に
使用することをおすすめします。
そして、電気スタンドの電球も、
やけどの原因になることがありますので、
手の届かない場所に置きましょう。
*ホットカーペット、携帯用カイロ
ホットカーペットや、携帯用カイロなどは
長時間当てていると、低温やけどを起こす恐れがあります。
とくに、月齢の低い赤ちゃんは、
熱くても自分で身体を動かすことができないので、
要注意です!
*炎天下の車や金属製の遊具
炎天下の車のボンネットや、金属製の遊具などは
かなり高温になっていることがあるため、
注意するようにしましょう。
また、車内のチャイルドシートの金具なども、
熱くなっているので注意が必要です。
*マッチやライター、花火
マッチやライターを、見よう見まねで
付けようとしてしまう事故もあります。
また、花火はとくに子どもたちの興味をそそります。
子どもだけで火を扱うことは絶対に避け、
安全に注意を払うことを徹底してください。
赤ちゃんや子どもの事故は、
予防することも大切ですが、
思いもよらない状況で起こることの方が
多いと思います。
やけどは、傷跡が残るなど、
心配になり動揺するかと思いますが、
まずは、とにかく
“冷やすこと”が大切です
また、とくに低温やけどは、
症状が軽そうに見えても
皮膚の深部までダメージが
及んでいることが多いなど、
重症度を判断しにくいものです。
素人判断をせず、
病院で診てもらいましょう!
やけどをしそうなものは、
赤ちゃんや子どもから遠ざけて、
安全な環境を考えて過ごしましょう