子供が『やけど』をしてしまったら・・・応急処置の方法

こんにちは!

現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/icon-heart

 

暑い毎日…金属製の遊具や

炎天下の車のボンネットなどは、

かなり高温になっていますicon-tint

 

また、夏は花火も楽しいですが、

それらに伴い、やけどについても

注意しなければなりませんicon-warning

 

今日は、【やけど】

応急処置についてお伝えします。

赤ちゃんや子どもは、

何に触ると熱いのかがわかりませんicon-frown-o

 

熱いものを教えて、

よく言い聞かせたとしても、

触ってみたいという

好奇心の方が先に立ちます。

 

ですので、やけどをしそうなものは

赤ちゃんや子どもから、できるだけ

遠ざけていただきたいのですが、

もし、やけどをしてしまった場合は、

とにかく“冷やすこと”が重要です!

 

流水や冷水で、10分以上は冷やしましょう

流水は、あまり強くならないよう注意してください!

 

ただし、この応急処置は、

あくまで範囲の狭いものの場合です。

広範囲のやけどの場合は、

ただちに受診してください!

 

また、衣服を着ている場合は、

脱がせずにそのまま水をかけます。

やけどによって、衣服と皮膚が

くっついてしまっていた場合、

無理に脱がせると

皮膚が剥けてしまうことがあります。

 

そして、市販の熱冷却シートを

やけどした部分に使用すると、

化学成分が患部に作用する可能性があるため、

使用しないでくださいicon-warning

くまくん
これらの冷却シートはやけど部分には貼らないでね

やけどは、ダメージを受けた皮膚の

面積と深さで重傷度が決まります。

 

高温のものに触れたときだけでなく、

低温のものでも、触れている時間が

長くなると、重傷になってしまいます。

 

ちなみに、低温のものに長時間触れて起こる

低温やけどには、水で冷やすという

応急処置も効果がありません…

しかし、勝手に判断はせず、まずは冷やして

すぐに受診してくださいicon-ambulance

 

icon-starやけどの程度の見分け方と受診のタイミング

 

やけどの程度は、3つに分けられます。

皮膚が赤くなるのが、第1度。

水泡ができるのが、第2度。

黒く焦げたり、白くなったりするのが、第3度。

 

第1度や第2度の場合や、範囲が狭い場合は、

よく冷やして、診療時間内に受診してください。

 

第3度の場合や、

範囲が広い(大人の手のひらより広いくらい)

場合は、急いで受診してください。

 

いずれの場合も、受診までの間も

冷やし続けることが重要です!

 

保冷剤や氷を包んだタオルや、

ビニール袋に氷水を入れたもの、

氷水で冷やしたタオルなど、

患部を冷やし続けることを意識してください。

 

 icon-hand-o-right やけどの程度の見分け方

第1度:皮膚が赤くなる。

第2度:水泡ができる。痛みが強い。

第3度:黒く焦げたり、白くなる。第2度より痛みは少ない。

 

icon-starやけどが起こりやすい状況と予防のポイント

最後に、

《やけどが起こりやすい状況と予防のポイント》

について、考えます。

*炊飯器や電気ポット、加湿器の蒸気

炊飯器や電気ポットの

蒸気口の湯気でのやけどは多いです。

また、加湿器の蒸気でのやけども見られます。

赤ちゃんや子どもは、ふわふわして見える

蒸気を必ず触りたがります。

手の届かないところに置いておきましょう。

また、電気ポットのコードに引っかかって、

お湯の入ったポットをひっくり返す危険性もあります。

余分なコードは、引っかからないよう

まとめる工夫をしましょう。

 

*アイロンや電気スタンド、ヘアアイロン

衣服に使用するアイロンも、ヘアアイロンも、

使用後に冷ますときは、絶対に

赤ちゃんや子どもの触れる場所には

置かないように注意しましょう。

また、子どもたちは、

大人が使っているものには興味を示し、

触ってみたくなってしまいますので、

できるだけ、子どもたちが寝ている間に

使用することをおすすめします。

そして、電気スタンドの電球も、

やけどの原因になることがありますので、

手の届かない場所に置きましょう。

 

*ホットカーペット、携帯用カイロ

ホットカーペットや、携帯用カイロなどは

長時間当てていると、低温やけどを起こす恐れがあります。

とくに、月齢の低い赤ちゃんは、

熱くても自分で身体を動かすことができないので、

要注意です!

 

*炎天下の車や金属製の遊具

炎天下の車のボンネットや、金属製の遊具などは

かなり高温になっていることがあるため、

注意するようにしましょう。

また、車内のチャイルドシートの金具なども、

熱くなっているので注意が必要です。

 

*マッチやライター、花火

マッチやライターを、見よう見まねで

付けようとしてしまう事故もあります。

また、花火はとくに子どもたちの興味をそそります。

子どもだけで火を扱うことは絶対に避け、

安全に注意を払うことを徹底してください。

 

赤ちゃんや子どもの事故は、

予防することも大切ですが、

思いもよらない状況で起こることの方が

多いと思います。

 

やけどは、傷跡が残るなど、

心配になり動揺するかと思いますが、

まずは、とにかく

“冷やすこと”が大切ですicon-thumbs-o-up

 

また、とくに低温やけどは、

症状が軽そうに見えても

皮膚の深部までダメージが

及んでいることが多いなど、

重症度を判断しにくいものです。

 

素人判断をせず、

病院で診てもらいましょう!

 

やけどをしそうなものは、

赤ちゃんや子どもから遠ざけて、

安全な環境を考えて過ごしましょう icon-smile-oicon-heart