こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
毎日、とても暑いですね…
今年は、中止になっている
ことも多いですが、
暑い日にはプールに入ったり、
水遊びをしたくなりますよね
そこで、今日は
子どもたちの“水の事故”
についてお伝えしたいと思います。
まず、赤ちゃんや子どもは、
たった5cmの水深でもおぼれる
ことがあります
一番多いのは、
浴槽への転落事故ですが、
バケツや洗面器、
金魚や熱帯魚の水槽でさえ、
油断は禁物です!
それでは、
『おぼれた!』場合の、
応急処置を考えていきましょう。
まずは、
水からすぐに引き上げて
横向きに寝かせ、水を吐かせます。
自然に水を吐かなければ、
口の奥に指を入れるか、
胸や背中を前後から
圧迫するように、たたきます。
次に、意識があるか、ないかを
大きな声で呼びかけて確認します。
このとき、強くゆすったり、
顔をたたいたりしないよう
注意してください
そして、『意識がない場合』は、
すぐに心肺蘇生をし、
救急車
を呼びます。
その場に、
『ほかに人がいる場合』は、
心肺蘇生と119番通報は、
同時進行で行います。
その場に、
『自分一人しかいなかった場合』は、
大声で助けを呼びながら、
心肺蘇生を開始してください。
すぐに助けがない場合は、
心肺蘇生を2分間
続けてから救急車を呼び、
救急車が到着するまでの間も、
心肺蘇生を続けます!
というのも、
赤ちゃんや子どもの
心臓が停止するのは、
呼吸が止まったために起こる
ことがほとんどですので、
呼吸が戻れば、
助かる可能性が高いのです!
意識がある場合でも、
吐いたものでのどを
詰まらせることがないよう、
顔を横向きにし、
負担のかからない態勢で寝かせ、
救急車を呼びます。
また、呼吸をしていることを
確認できたら、
水を吐かせて、濡れた服を脱がせ、
乾いた服に着替えさせます。
寒がっていたら、
毛布などで身体をくるみ、
温めて安静にさせてください。
元気であっても、
肺に水が入ると肺炎を引き起こす
可能性があるので、
すぐに病院へ連れて行きましょう
心肺蘇生の方法
それでは、
《心肺蘇生の方法》を確認します。
1歳未満の赤ちゃんの場合
左右の乳頭の間の中央部分を、
指2本を使って押します。
2本の指で垂直に、胸の厚みの1/3が
へこむくらい押し込みます。
1分間に100回くらいのペースで続けます。
1歳以上の子どもの場合
左右の乳頭の間の中央部分に
手を置き、手のひらの下の方で、
胸の厚みの1/3が
へこむくらい押し込みます。
1分間に100回くらいのペースで続けます。
お子さんの生命が
かかっているときに、
冷静に対処することは
難しいと思いますが、
落ち着いて、
速やかに応急処置を施すことが
救命の大きなポイントになります。
AEDについて・・・
公共施設などで見かけるAEDは、
心臓に電気ショックの
刺激を与えて蘇生させる装置ですが、
1歳未満の赤ちゃんには、
使用することができません!
また、1歳から6歳までの
子どもには刺激が強すぎるため、
必ず小児用パッドを使用してください。
使用する際は、装置をセットすると
音声ガイドで説明してくれますので、
ご安心くださいね
子どもたちの“水の事故”の危険は、
夏だけではありませんが、
水のある環境に行く機会も増える夏を
楽しく、安全に過ごすためにも、
いざといとき、
すぐに対応できる知識として
参考にしていただけると
うれしいです