こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
症状別の受診のタイミングとホームケア…
今回は【おう吐】についてです。
子どものおう吐で多いのは、
急性消化不良症によるものです。
消化不良のため、胃の中に
何時間も前の食べ物が残っていて、
たいてい、突然のおう吐で気づきます
大人であれば、胃がムカムカする…など
訴えることができますが、子どもは
症状を的確に訴えることが難しいので、
突然おう吐してしまい、
ビックリされることも多いかもしれません。
しかし、そこであわてず、
吐いた後の様子を観てあげてください
案外、ケロッとしていませんか?
たとえば、15分~30分おきに
お腹の中が空っぽになるまで何度か続けて
吐くことがあったとしても、
おう吐とおう吐の間は苦しくなさそうで、
意外に元気な様子が見られれば、
おう吐が落ち着くまで少し待ってから、
診療時間内に受診するようにしましょう
ただし、おう吐した後に
まだひどく苦しんでいたり、
あまりにぐったりしているとき…
つまり、“ケロッがない”ときは要注意です
それでは、ここで、おう吐の後
ケロッとしていないときに心配な
重い病気について、考えましょう
まずは、『髄膜炎』です。
『髄膜炎』
髄膜炎は、中枢神経系の感染症なので、
激しい頭痛、発熱をともないます。
重症の場合は、意識がおかしくなります
とくに小さなお子さんは
頭痛を訴えることができないので、
とにかく機嫌が悪く苦しそうな様子が見られます。
次に、『腸重積』です。
『腸重積』
腸重積は、生後6か月~2歳くらいの子に多く、
腸が腸の中にくい込んで
よじれてしまうことによる病気で、
10分~30分ごとに繰り返し腹痛があります。
お腹の痛がり方が普通ではなく、
非常に不機嫌になります
重なり合った腸の部分から出血するため、
血便が特徴ともいわれますが、
血便は浣腸をしてはじめてわかることもあります!
また、場合によっては手術になることもあります
以上2つの病気は、
おう吐ではじまる病気の中でも、とくに
見落とさないよう注意していただきたいので、
ぜひ、知識として覚えておいてください</span
また、これらの病気が疑われるときは、
夜間や休日でも、至急受診するようにしてください
まとめとして、おう吐で大切なことは
“吐いた後、ケロッとしているかどうか”
を観ていただくことです。
ぜひ、参考になさってみてください