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現役小児科ナースyuiちゃんからのアドバイス
赤ちゃんや子どもは、大人と違い、
ちょっとした拍子に吐くことがよくあります
それは、赤ちゃんの胃の形が
大人と違って縦形でくびれがなく、
身体に対してまっすぐだからです。
ですので、逆流もしやすく、
母乳やミルクと一緒に飲み込んだ
空気が出ていくときに、
その空気と一緒に吐いてしまう
ことが多いのです。
また、せき込んでも吐いてしまったり、
泣きすぎても吐いてしまうのは、
神経が未発達なために、
ちょっとした刺激でも
敏感に反応してしまうためです。
そこで、心配な嘔吐か、
心配ない嘔吐かは、吐いた時の様子を
よく観察することが大切です
吐くだけでなく、発熱があったり、
下痢をしていたり、
ぐったりしているなどの
症状がある場合や、
吐き戻しの多い子も、
いつもと様子が違って
一日に何度も吐く場合は、
受診してください
基本的には、吐いたあとに
機嫌がよく、元気があれば心配いりません
ただし、おっぱいやミルクのたびに
吐いて体重が増えない場合や、
離乳食を始めてから、
同じ食品を食べると必ず吐く場合は、
医師に相談してみましょう
吐き方と対処法
こんな吐き方の時はどうしたらいいのか
をまとめています。
*口の端からダラダラ吐く
お腹がいっぱいのときの、吐き方です。
おっぱいやミルクを飲ませたあとに寝かせると、
口の端からダラダラと吐くことがあり、
これを“溢乳(いつにゅう)”といいます。
機嫌がよく、元気があって、
体重も増えているなら、心配はありません。
月齢が進むと、吐くことも少なくなります。
*ガボッと吐く
空気も一緒に吐くときに多い、吐き方です。
飲んだもの、食べたものがそのまま出てきます。
せき込んだり、激しく泣いたり笑ったりしたときに
このように吐いてしまうことがあります。
病気の場合は、吐いたものの中に
粘液や血液が混じっていることもあるので、
その際は写真に撮って受診してください。
*噴水のように吐く
病気が疑われる、吐き方です。
1ヶ月前後の赤ちゃんが、授乳後しばらくして
噴水状にピューッと勢いよく吐くことがあります。
こんなときは、肥厚性幽門狭窄症が疑われます。
おっぱいやミルクを飲むたびに、
このような吐き方をする場合は、
すぐに受診してください。
ご相談いただいたように、
吐き戻しが多いと、苦しいのではないかとか、
栄養がきちんと摂れていないのではないかと
心配されると思います
ただ、赤ちゃんや子どもは
身体の構造的に吐きやすくなっていますので、
機嫌がよくて、元気があれば
心配ないことがほとんどです
また、体重の増え方も気になるかもしれませんが、
その子それぞれに成長速度は違います。
極端に体重が減っていたり、
ぐったりしている様子がなければ、
その子のペースで成長していますので
見守ってあげましょう。
どんな症状の場合もですが、
症状に目を向けるのではなく、
症状はあっても、元気はあるか、機嫌はいいかと、
お子さんの状態に目を向けてあげてください。
ただ、いつも一緒に過ごしているママたちが、
いつもと様子が違うと感じた場合は
受診して、様子をお伝えください
また、心配なことは抱え込まず、
なんでも相談してみてくださいね