こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
今回は、ご相談をいただきました
「子どもの血液型はいつ調べればいいの?」
の疑問について、お答えしたいと思います
昔は、産まれてすぐに、
子どもの血液型を伝えられることが
多かったと思いますが、
最近は、教えてもらえないですよね。
それは、
『産まれてすぐは血液型が確定しない』
ということが理由なのですが、
そもそも、血液型は
赤血球の表面にある抗原や、
血清の中の抗体を調べることで解り、
1歳くらいまでは、
この検査値が安定しないのです
産まれてからの期間が短いほど、
抗体が作られている途中だったり、
抗原の反応が弱かったりするため、
検査のたびに違う結果が出る
こともありうる、と言われています
では、1歳以上になったら
すぐに調べたほうがよいのかというと…
わざわざ調べなくても大丈夫です
とはいえ、園や学校に提出する書類でも
血液型を記載する欄があるので、
知っておいたほうがよいのでは?とか、
血液型を知っておかないと
いざというとき困るのでは?と
思われる方もいらっしゃると思います
ほとんどないので、大丈夫です
しいて言えば…
“血液型占いができない”ということくらい、
血液型を知らなくて困ることはないのです
それでは、その理由を考えていきましょう
もしも、輸血が必要になるような
緊急事態に陥ったとしても、
自己申告の型は当てにせず、
血液型は必ず調べます
血液型には、A型、B型、O型、AB型、
Rhという分類以外にも、
様々な分類や型があると言われており、
自分でも知らずに
珍しい血液型を持っている可能性もあります
そして、もし合わない型の輸血をすると
命に関わる危険もあるので、
本人や家族の申告や書類を頼りに、
実際の血液型を調べることなく輸血をする
なんてことは、まずありえません!
また、昔のドラマで見かけたことのある、
「この子のために、私の血を使ってください!」
みたいな、家族間で輸血をするなんてことも、
まずありえません
輸血に使われる血液は、
様々な検査に合格し、
適切な処置を済ませた上で出荷された
安全なものです
緊急時だからといって、
採血直後の血液を使うことは、
感染症のリスクも高いですし、
絶対にないのです!
以上のことから、
血液型を知らなくて困るという場面は、
ほとんどないことがわかりますね
しかし、それでも
どうしても調べておきたい
と思われる場合は、
血液検査で調べることは可能です
ただし、血液型を調べるのは
採血の処置を伴います。
子どもたちには、怖い思いや、
痛い思いをさせる負担がかかります
ですので、わざわざ子どもたちに
負担をかけてまで、
血液型だけを調べることは
オススメされないことが多いです
たとえば、血液型を調べる以外に
採血する機会があった際には、
一緒に調べてもらうこともできますので、
そういった機会を利用されるのも
いいかと思います
みなさんの、些細な疑問や
お悩みにもお答えしていきますので、
何かありましたら、ぜひご相談くださいね