
こんにちは!
現役小児科クリニック看護師のyuiです\(◡̈)/
今回は、前回に引き続き
発熱時のホームケアについて
お伝えしたいと思います!
お子さんにお熱が出たりすると、
「看病しなきゃ」「何とかしてあげなきゃ」
と思いがちかもしれませんが、
実は、必ず何かしなければならないという
ことは、特にないのです
いつもの育児の中で気にしてあげていることを
そのまま継続してあげれば十分です
大切なのは、特別に何かをしてあげる
ことよりも、お子さんをよく観察して
受診のタイミングを考えてあげることです。
また、お子さんが病気のときは、
ママたちも生活のリズムがいつもと違うので
風邪がうつってしまったり、
体調を崩されることも多いです。
手を抜けるところは力を抜いて、
周りに助けを求めたり、
頑張りすぎないようにしてくださいね
ちなみに、熱は午後から上がりやすいので、
熱の経過は、ある程度予想がつくものです。
だいたい、かかりつけのクリニックや病院が
閉まるころから夜中にかけて
上がってくることが多いので、
急いで救急外来に駆け込んだ経験のある方も
いらっしゃるかもしれませんが、
機嫌がよく、水分が摂れていれば
慌てなくても翌日の受診で大丈夫なので、
数字ではなく、お子さんの様子を観てあげてください
発熱のホームケア
*水分
高熱が出ると、身体の水分が
奪われやすい状態になっていますので、
水分が摂りにくいときは、
少量ずつ、小分けにしてあげてください。
いつも通り、母乳やミルクが飲めていれば
気にしなくて大丈夫です。
ただし、おしっこの回数や量は
少し気にして観てあげてください。
*食事
食欲があれば、いつも通りで大丈夫です。
食欲がない場合は、無理に与えなくても、
水分が摂れて、おしっこが出ていれば問題ありません。
*衣服・環境
室温や湿度は、本人が快適に休める程度に
設定してあげれば大丈夫です。
クーラーの効いた部屋はいけないのでは…と
心配されることもありますが、
どこの病院でもクーラーは効いていますし、
特に猛暑のときにはクーラーがないと危険です。
暖房の場合も同じですが、
寒い時期は乾燥していますので、
加湿はしっかりしてあげましょう。
衣服や寝具は、悪寒があって寒がっているときは
暖かくしてあげますが、汗ばんできたら
少し涼しくしてあげましょう。
汗でぬれた下着は、替えてあげてください。
冬で寒いだろうからと厚着にさせすぎると、
余計に体温が上がってしまうことがあります。
*冷やす(クーリング)
熱が出ると、よく市販のジェル状シートを
おでこに貼ったりされていますが、
それ自体に熱を下げる効果はありません。
また、剥がれやすいので、
おでこからずれた拍子に口元にいくと
窒息してしまう可能性もあるので、
あまりオススメしていません。
わきの下やあしの付け根など、
いわゆる太い血管のある場所を
冷やしてあげると効果的ですが、
本人が冷やすと気持ちよさそうなら
冷やしてあげるくらいの気持ちで大丈夫です。
*お風呂
高熱でぐったりしている子を起こしてまで
お風呂に入れる必要はありませんが、
熱があるからというだけで、何日も
お風呂に入れないというのは賛成できません。
汗もかいていますし、
お子さんが入りたそうであれば
入れてあげて大丈夫です。
ただし、長風呂は控えてくださいね。
最後に、意外と見逃されやすい
熱の原因について考えます。
お子さんが、耳を触ったり
気にしている様子が見られたら、
もしかしたら『中耳炎』かもしれません
高熱が長引いていたり、
耳を気にする様子が見られたら、
ぜひかかりつけ医にご相談ください。
また、耳だれがあって
はじめて耳の異常に気づくことも
あるかもしれません。
耳だれは、ちょっとビックリ
してしまうかもしれませんが、
本人が痛くて苦しんでいる様子がなければ、
夜間に慌てて受診しなくても大丈夫です
急に高熱が出るとビックリしてしまいますし、
保育園に預けるときなどは、
体温計の数字で判断されてしまうので
数字を気にして見てしまいがちですが、
一番大切なのは、お子さんの様子を観察することです。
とくに、機嫌はいいか、食欲はあるか、
一度落ち着いて観察してから、
受診された際は、その様子を教えてくださいね